肩関節内旋,外旋における等尺性収縮時の肩甲骨周囲筋活動

  • 井尻 朋人
    医療法人寿山会 喜馬病院 リハビリテーション部
  • 高木 綾一
    医療法人寿山会 喜馬病院 リハビリテーション部 医療法人寿山会 法人本部
  • 鈴木 俊明
    関西医療大学保健医療学部 臨床理学療法学教室

書誌事項

タイトル別名
  • The Activities of the Scapular Muscles during Isometric Contraction of Internal and External Shoulder Rotation
  • カタカンセツ ナイセン,ガイセン ニ オケル トウ シャクセイ シュウシュクジ ノ カタ コウコツ シュウイキン カツドウ

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抄録

〔目的〕肩甲骨の安定をもたらすメカニズムを分析するために,等尺性収縮時の肩甲骨周囲筋活動を測定した.〔方法〕肩関節第1,第2肢位における内旋,外旋等尺性収縮時の肩甲骨周囲筋活動を3種類の負荷を与えて測定した.肩甲骨周囲筋を動作筋,拮抗筋に分類し,活動の変化を調べた.〔結果〕第1,第2肢位の内外旋共に,負荷量増加に伴い動作筋,拮抗筋の筋電図積分値相対値は有意に増加した.最も強い負荷の場合,第1肢位では動作筋は開始肢位の14から24倍,拮抗筋は3から5倍となった.第2肢位では動作筋は2から12倍,拮抗筋は2から7倍となった.〔結語〕等尺性収縮時には動作筋,拮抗筋両者の活動が生じる必要がある.過去の研究と併せて考えると,動作筋は外的負荷に抗し,拮抗筋は肩甲骨や体幹の安定に関与している可能性がある.

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参考文献 (31)*注記

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