インドロカルバゾール含有ポリマーの合成と物性

  • 秋本 雅史
    東海大学大学院総合理工学研究科総合理工学専攻
  • 高橋 祐介
    東海大学大学院工学研究科工業化学専攻
  • 山下 和輝
    東海大学大学院工学研究科工業化学専攻
  • 川本 益揮
    (独)理化学研究所基幹研究所
  • 長瀬 裕
    東海大学大学院総合理工学研究科総合理工学専攻 東海大学大学院工学研究科工業化学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Synthesis and Physical Property of Polymers Containing an Indolocarbazole Moiety
  • インドロカルバゾール ガンユウ ポリマー ノ ゴウセイ ト ブッセイ

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抄録

Indolo[3,2-b]carbazole (INC)のN位を反応部位として用い,脱離基をもつ二官能性モノマーと重縮合することで二つのタイプの新規インドロカルバゾール含有ポリマーを合成した.脱離基をもつ二官能性モノマーとして,ジハロアルカンを用いてINCをアルキレン鎖で連結したポリマーを,トシル基末端のオリゴエチレンオキシドを用いてエチレンオキシド鎖で連結したポリマーをそれぞれ合成した.いずれもガラス状ポリマーが得られ,アルキレン鎖からなるポリマーでは,共重合化することで溶解性が向上しスピンコート法で薄膜を作製できた.得られた共重合体は,INCの特徴である発光特性を示し,410–430 nm付近にINC由来の発光スペクトルパターンを観測できた.一方,エチレンオキシド鎖からなるポリマーはアルキレン鎖タイプと比較して溶解性が向上し,キャスト法でのフィルム化が可能であった.また,ポリマー中のエチレンオキシド鎖長とTgとの相関が見られ,繰返し単位中のINC含有量が増加するとTgが高くなる傾向が見られた.

収録刊行物

  • 高分子論文集

    高分子論文集 69 (6), 283-290, 2012

    公益社団法人 高分子学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (53)*注記

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