地中温度再生型・地中熱利用システムの紹介

書誌事項

タイトル別名
  • Presentation of Underground Temperatures Renewal Type Geothermal Heat Pump System
  • 地中温度再生型・地中熱利用システムの紹介 : 浅層部の地下水強制流動による地中熱交換効率の増大
  • チチュウ オンド サイナマガタ ・ チチュウ ネツ リヨウ システム ノ ショウカイ : センソウブ ノ チカスイ キョウセイ リュウドウ ニ ヨル チチュウ ネツコウカン コウリツ ノ ゾウダイ
  • -Increase of Geothermal Heat-Exchange Efficiency by Groundwater Forcible Flow of Shallow Layer Part-
  • ―浅層部の地下水強制流動による地中熱交換効率の増大―

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抄録

地中の熱エネルギーを利用する場合,短期間で地中熱を採取してしまうと,地中熱採熱管まわりの温度が温熱利用では急激に低下し,冷熱利用では急激に上がってしまう。このような変化に地中エネルギーの追随が出来なくなり採熱効率が急低下し,その回復に数十日の日数を要する場合があり,その間は低効率の運転が余儀なくされるため,結果的に省エネ運転が出来なくなることが起こる。<BR>また長期間の連続運転によっても地中からの採熱効率が徐々に低下する傾向があり,その回復にかなりの時間を要する場合がある。「地中温度再生型・地中熱利用システム」は,地中深さを30m前後の浅層部に限定した垂直孔の中に,「波付硬質合成樹脂管」を挿入したボアホール方式で地中熱の採熱を行う方式であり,地中熱採熱管同士の熱干渉を防ぐための距離を1~1.5m程度として,建設費を抑えながら設置面積を狭小化している。<BR>さらに,長期間の連続運転で地中熱採熱管の採熱効率が低下した場合,その地中熱採熱管を敷設した中心部の揚水浅井戸から,地中温度再生用ポンプで地下水をくみ上げて,地中採熱管周辺の地下水を強制流動する事で地中の温度を回復させ,連続運転による効率の低下を補う方法を採用している。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 66 (7), 696-702, 2012

    紙パルプ技術協会

参考文献 (5)*注記

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