両側褐色細胞腫，腎癌，甲状腺癌を合併した血液透析患者の1例

• 山師 定

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 小山 花南江

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 湯浅 明人

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 野田 輝乙

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 堀見 孔星

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 森 英恭

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 杉山 弘明

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 藤方 史朗

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 谷本 修二

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 岡本 賢二郎

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 菅 政治

  愛媛県立中央病院泌尿器科

• 松岡 欣也

  愛媛県立中央病院乳腺甲状腺外科

• 佐川 庸

  愛媛県立中央病院乳腺甲状腺外科

• 兵頭 由紀

  愛媛県立中央病院産婦人科

• 野田 清史

  愛媛県立中央病院産婦人科

• 木藤 克己

  愛媛県立中央病院病理診断部

• 塩崎 隆博

  南松山病院外科

• 高田 恵吉

  南松山病院泌尿器科

書誌事項

タイトル別名

• Bilateral pheochromocytoma, renal cell carcinoma and thyroid carcinoma in a patient under hemodialysis: A case report
• 症例報告 両側褐色細胞腫,腎癌,甲状腺癌を合併した血液透析患者の1例
• ショウレイ ホウコク リョウガワ カッショク サイボウ シュ,ジンガン,コウジョウセンガン オ ガッペイ シタ ケツエキ トウセキ カンジャ ノ 1レイ

抄録

症例は66歳，女性．47歳から慢性糸球体腎炎による慢性腎不全のため血液透析に導入されていた．週3回の維持透析を受けており，透析中に胸部不快感あり血圧が不安定であった．CTで両側副腎腫瘍があり，血液検査で血清カテコールアミンの異常高値を認めた．¹²³I-MIBGシンチで両側副腎に高度集積あり両側褐色細胞腫と診断され加療目的で当科紹介．術前検査で左腎腫瘍，甲状腺腫瘍，両側卵巣腫瘍の合併も疑われた．両側褐色細胞腫と左腎腫瘍に対して後腹膜鏡下右副腎部分切除術，左副腎摘除術，左根治的腎摘除術施行．病理組織では両側褐色細胞腫と左腎細胞癌と診断された．後日，外科で甲状腺左葉切除術を施行され乳頭癌，産婦人科で両側付属器摘除術を施行され嚢胞腺腫と診断された．透析患者の血圧変動に際し稀ではあるが褐色細胞腫を念頭におく必要があり，また長期透析患者では悪性疾患の合併を考慮する必要があった．

収録刊行物

• 日本透析医学会雑誌

  日本透析医学会雑誌 45 (5), 401-406, 2012

  一般社団法人 日本透析医学会

キーワード

• 両側褐色細胞腫
• 腎癌
• 甲状腺癌
• 血液透析

詳細情報

• CRID: 1390001204680523008
• NII論文ID: 10030814022
• NII書誌ID: AN10432053
• DOI: 10.4009/jsdt.45.401
• ISSN: 1883082X
• ISSN: 13403451
• NDL書誌ID: 023808537
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023808537
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012281553
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可