発熱・肝腫大を呈した小児特発性好酸球増多症候群

• 森永 信吾

  国立病院機構熊本医療センター　小児科

• 高木 一孝

  国立病院機構熊本医療センター　小児科

• 定 明子

  神戸大学大学院　医学研究科血液内科学

• 松井 利充

  神戸大学大学院　医学研究科血液内科学

書誌事項

タイトル別名

• Idiopathic hypereosinophilic syndrome in a child with fever and hepatomegaly
• 症例報告 発熱・肝腫大を呈した小児特発性好酸球増多症候群
• ショウレイ ホウコク ハツネツ ・ キモ シュダイ オ テイシタ ショウニ トクハツセイ コウサンキュウ ゾウ タショウコウグン

抄録

特発性好酸球増多症候群idiopathic hypereosinophilic syndrome (IHES)の1歳女児例を経験した。発症時，末梢血白血球数70,600/μl（好酸球74%），発熱，肝腫大を認めたが，画像検査では明らかな臓器浸潤所見を認めなかった。骨髄検査で芽球の増加やFIP1L1-PDGFRα融合遺伝子や染色体の異常は認めず，クローナルなT細胞の増殖も認めず，二次性好酸球増加も否定され，IHESと診断した。また，血清IgE, IL-5, TARCは正常であった。ステロイドとトシル酸スプラタストの併用治療により臨床症状の改善と好酸球の減少を認めた。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 53 (1), 83-86, 2012

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• Idiopathic hypereosinophilic syndrome
• Children
• FIP1L1-PDGFRα
• Suplatast tosilate

詳細情報

• CRID: 1390001205037006208
• NII論文ID: 130004501571
• NII論文ID: 10030830013
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.53.83
• COI: 1:STN:280:DC%2BC383ntFantA%3D%3D
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• NDL書誌ID: 023502130
• PubMed: 22374529
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I023502130
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2012134490
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • PubMed
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可