腎細胞癌に対するPDDの応用

  • 小山 政史
    埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科
  • 上野 宗久
    埼玉医科大学国際医療センター泌尿器腫瘍科

書誌事項

タイトル別名
  • ジンサイボウガン ニ タイスル PDD ノ オウヨウ

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抄録

5-アミノレブリン酸(5-ALA)を用いた術中光力学的診断(PDD)は通常光では視認困難な腫瘍の同定やサージカルマージンの検索に有用である.泌尿器科領域では従来,膀胱癌に対して5-ALAを膀胱内注入してきたが,内服が可能なことより,最近では腎細胞癌に応用され5-ALAの腫瘍特異性が確認されている.また,腹腔鏡下腎部分切除術に5-ALA-PDDを併用することでサージカルマージンの蛍光発色部位に病理組織学的に癌細胞が確認されている.5-ALA-PDDが手術中リアルタイムにサージカルマージン同定に寄与する可能性が示唆された.尚,5-ALAによる有害事象は本稿で紹介した報告では認めていない.

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