血液透析濾過器における限外濾過量の影響

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タイトル別名
  • Effect of Ultrafiltration in Hemodiafiltration System
  • ケツエキ トウセキ ロカキ ニ オケル ゲンガイ ロカリョウ ノ エイキョウ

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抄録

血液透析濾過処方において,特に中分子量領域の溶質の除去には限外濾過操作が欠かせない.そこでこの限外濾過による溶質除去効果について,膜の純水透過係数をパラメータに拡散除去能と対比して定量的解析を試みた.その結果,拡散除去支配の低分子量溶質の除去機構の場合と異なり,中分子量溶質では,拡散除去効果に加えて限外濾過効果が大きく溶質除去に寄与していることが定量的に確認された.また,バックフィルトレーションによる溶質の逆流現象も解析されており,溶質クリアランス値を増大させるためにはバックフィルトレーションを排した印加圧操作を行うことが望ましい.そのための指針となる限外濾過量とバックフィルトレーション量との関係も示した.

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