聴覚を守る術中持続聴覚モニタリングと蝸牛神経マッピング

書誌事項

タイトル別名
  • Intraoperative Continuous Cochlear Monitoring and Electrical Cochlear Nerve Mapping for Preserving the Hearing
  • Advanced technology in Acoustic Neuroma Surgery and Vestibular Neurectomy
  • ─聴神経腫瘍手術と前庭神経切断術での新技術─

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抄録

聴覚温存手術のためには、従来の聴性脳幹反応や蝸牛神経活動電位よりも反応が鋭敏で安定して得られ、かつ、手術操作を止めることなく持続的な情報を術者に提示する新たな聴覚モニタリングが必要であると考えた。私どもが開発した術中持続聴覚モニタリング手術の特徴は、モニタリング電位の変化によって蝸牛神経のダメージをリアルタイムに知ることであり、それに従って手術部位や操作を変え、時には電位回復のために全ての操作を中止して待機を行う点にある。より中枢側から安定した電位を持続して得られる本モニタリング法によって、蝸牛神経に低侵襲な手術が行えるようになり、また、DNAP電極を利用して蝸牛神経の走行を電気生理学的に確認することが出来るようにもなった。これらにより、聴神経腫瘍手術における聴力温存率が飛躍的に向上し、同様に、難治性メニエール病に対する前庭神経切断術がより安全、確実に実施出来るようになった。

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