スパイラル小腸内視鏡検査の実際

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  • OVERVIEW OF SPIRAL ENDOSCOPY

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抄録

2007年に新たな小腸検査法として,Akerman PAらは,スパイラル内視鏡検査(Spiral Endoscopy;SE)を報告した.海外では既に10,000例以上の症例に施行されている.SEは,細径の内視鏡と,内視鏡に装着する先端にらせん状の突起がついたオーバーチューブによって構成される.SEは,検査医とオーバーチューブ介助者の2人法で行う.SEは,挿入時にはオーバーチューブを時計回りに,抜去時には反時計周りに回転させながら行う.検査のすべての段階で,内視鏡をオーバーチューブ先端から最低20センチ以上突出させて行う必要がある.すべての操作は原則として直視下に行う必要がある.われわれが現在までに行ったスパイラル小腸内視鏡検査31例中16例に小腸病変を認めた.1例にマロリーワイス症候群を来たした.検査中比較的多量の鎮静剤も必要であり,今後更なる検査手技の習熟・改善が必要と思われる.

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