看護業務におけるリスクテイキング行動とその関連要因の検討

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タイトル別名
  • Risk-Taking Behavior in Nursing Practice and Related Factors
  • カンゴ ギョウム ニ オケル リスクテイキング コウドウ ト ソノ カンレン ヨウイン ノ ケントウ

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抄録

本研究は,患者の危険や損傷をもたらすという認識をはっきりともたない不確実さを伴う看護業務におけるリスクテイキング行動とその関連要因の検討を目的とし, 今回は個人属性,内的統制性およびリスク傾向性を関連要因とした。500床以上を有する総合病院に勤務する看護師907名(准看護師含む)を対象に郵送法による無記名自記式質問紙調査を実施した。有効回答610名を看護業務におけるリスクテイキング行動の有無で分類し, 要因との関連を分析した。結果,全17項目のリスクテイキング行動が「ある」とする割合の平均は40.1%と高く,年齢や臨床経験,内的統制性,リスク傾向性との関連があった。以上より,看護業務におけるリスクテイキング行動は年齢が低いほどとりやすい一方で,業務中断や2人ですべき移動介助を1人で行うことなどは臨床経験とともに多くなることや,内的統制および日常生活での行動傾向が反映されることが示された。

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参考文献 (42)*注記

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