経鼻内視鏡を用いた内視鏡検診における二種の細径内視鏡の評価─従来型1ライトガイド機種と新型2ライトガイド機種の比較─

  • 辰巳 嘉英
    パナソニック健康保険組合 健康管理センター 予防医療部 消化器検診科
  • 原田 明子
    パナソニック健康保険組合 健康管理センター 予防医療部 消化器検診科
  • 松本 貴弘
    パナソニック健康保険組合 健康管理センター 予防医療部 消化器検診科
  • 谷 知子
    パナソニック健康保険組合 健康管理センター 予防医療部 消化器検診科
  • 西田 博
    パナソニック健康保険組合 健康管理センター 予防医療部 消化器検診科

書誌事項

タイトル別名
  • Evaluation of Two Types of Ultrathin Scopes for Transnasal Esophagogastroduodenoscopy (EGD) in Endoscopic GI Cancer Screening - Comparison of Conventional 1-light Guide Scope and Newly Designed 2-light Guide Scope -
  • 経鼻内視鏡を用いた内視鏡検診における二種の細径内視鏡の評価 : 従来型1ライトガイド機種と新型2ライトガイド機種の比較
  • ケイ ビ ナイシキョウ オ モチイタ ナイシキョウ ケンシン ニ オケル ニシュ ノ サイケイ ナイシキョウ ノ ヒョウカ : ジュウライ カタ 1 ライトガイド キシュ ト シンガタ 2 ライトガイド キシュ ノ ヒカク

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抄録

経鼻内視鏡を用いた内視鏡検診において二種の細径内視鏡を評価した。従来型(従:5.5mm径1ライトガイド), 新型(新:5.8mm径2ライトガイド)を用いて, それぞれ108名の経鼻内視鏡検査を比較した。経鼻挿入率従93.5%新90.7%, 平均検査時間(観察のみ)従418.7秒新429.0秒と有意差はなかったが, 鼻粘膜無傷害率従74.3%新99.0%と新型に鼻粘膜傷害は少なかった。幽門輪挿入, 十二指腸下行部挿入, 胃角正面視, レンズ洗浄, 内視鏡生検の内視鏡操作性評価では, 新型で胃角正面視が優れていた他は有意差がなかった。光量・画質は新型でともに優れていたが, 胃体上部遠景では, 光量不良率従10.4%新3.4%, 画質不良率従9.4%新4.6%であった。検査医負担度や総合評価についても新型が優れていた。新型2ライトガイド内視鏡の使用は, 鼻粘膜傷害や検査医負担の軽減につながると考えられた。

収録刊行物

参考文献 (11)*注記

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