高齢喘息患者におけるブデソニド/ホルモテロール配合剤の臨床的有効性についての検討 : ブデソニドとツロブテロール貼付薬の併用治療との比較

書誌事項

タイトル別名
  • CLINICAL EFFECTS OF BUDESONIDE/FORMOTEROL COMBINATION DRUG IN ELDER PATIENTS WITH ASTHMA COMPARED WITH BUDESONIDE PLUS TULOBUTEROL PATCH COMBINATION TREATMENT
  • コウレイ ゼンソク カンジャ ニ オケル ブデソニド/ホルモテロール ハイゴウザイ ノ リンショウテキ ユウコウセイ ニ ツイテ ノ ケントウ : ブデソニド ト ツロブテロール ハリツケヤク ノ ヘイヨウ チリョウ ト ノ ヒカク

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抄録

【背景・目的】高齢喘息患者の長期管理には,吸入薬だけでなく経皮吸収型気管支拡張薬(貼付LABA)が使用されることがあるが,本邦に特徴的な薬剤であることもあり,エビデンスが少ない.そこで,高齢喘息患者を対象に,ICS+貼付LABAとlCS/LABA配合剤の治療効果を比較した.【方法】ブデソニド(BUD)400μg/日とツロブテロール貼付薬(Tulo)2mg/日の併用により治療中の70歳以上の喘息患者17例を対象に,治療薬をブデソニド/ホルモテロール配合剤(BUD/FM)320/9μg/日へ変更する群(BUD/FM群)またはBUDとTuloの併用を継続する群(対照群)に無作為に割り付け,12週間治療を継続した.【結果】BUD/FM群の投与4週時及び12週時の呼吸機能(FEV_1,%FEV_1)およびMini AQLQスコアは,投与前と比較して有意に改善した.また,BUD/FM群で呼気凝集液中TNF-α濃度の低下傾向を認めた.【結語】高齢喘息患者において,BUD/FMによる治療は,BUDとTuloの併用治療と比較して臨床的なデメリットは特になく,呼吸機能とQOLを改善する可能性が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 61 (6), 820-831, 2012

    一般社団法人 日本アレルギー学会

参考文献 (25)*注記

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