軽症胃腸炎に伴うけいれんに対するphenobarbital静注療法

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タイトル別名
  • Intravenous Injection of Phenobarbital for Benign Convulsions with Mild Gastroenteritis

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抄録

 【目的】2009年11月から2011年6月に当科を受診した軽症胃腸炎に伴うけいれん (CwG) に対するphenobarbital (PB) 静注投与の有効性を検討した. <br> 【方法】当院受診時, 単回発作の場合は原則無治療とし, 複数回発作が出現した症例にPB 10mg/kgを単回静注投与した. <br> 【結果】期間中, CwG 33例のうち24例にPBが静注された. 1例は単回発作後に, 残りは2~7回の発作後にPBが静注され, 発作は全例で終息した. 副作用は眠気が5例, そのうち2例にふらつきも見られたが, 一過性かつ軽度であった. <br> 【結論】PB静注投与はCwGに有効と考えられた. 嘔吐や下痢に関係なく投与できるため, CwGに有用な治療法と考えられた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 44 (6), 461-464, 2012

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (15)*注記

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