Rett症候群に伴う著明な過吸気発作を呈し, 気管切開, 三環系抗うつ薬が奏効した1例

• 佐々木 香織

  加古川東市民病院小児科

書誌事項

タイトル別名

• Effect of Tracheostomy with Imipramine on Apneusis Attacks in a Girl with Rett Syndrome

抄録

 Rett症候群では覚醒時に呼吸異常がみられることがあるが, その病態はまだ不明な点が多い. 今回, Rett症候群の女児で, 覚醒時に異常呼吸から無呼吸, チアノーゼを呈し, 心肺停止に至る発作を経験した. Diazepam, クエン酸マグネシウム, 三環系抗うつ薬などを投与するも全く効果は認めなかったが, 三環系抗うつ薬の内服下に気管切開を施行後, この発作は消失した. 発作は呼気が出現しない過吸気の様相で, その病態は, セロトニン分泌異常による持続性吸気が考えられた.

収録刊行物

• 脳と発達

  脳と発達 44 (6), 492-495, 2012

  一般社団法人 日本小児神経学会

キーワード

• Rett症候群
• 過呼吸
• 過吸気
• 三環系抗うつ薬
• 気管切開

詳細情報

• CRID: 1390001205519271680
• NII論文ID: 10031122027
• NII書誌ID: AN0020232X
• DOI: 10.11251/ojjscn.44.492
• ISSN: 18847668
• ISSN: 00290831
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013084160
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可