ダブルバルーン小腸内視鏡検査が診断に有用であった 小腸アニサキス症の1例

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  • A CASE OF SMALL INTESTINAL ANISAKIASIS DIAGNOSED USING DOUBLE-BALLOON ENTEROSCOPY

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抄録

症例は54歳男性.刺身摂取後約1週間で腹痛増強しイレウス状態にて当科入院となった.腹部造影CTでは,小腸イレウスの所見で,回腸に限局性壁肥厚と異常濃染を認めた.翌日にイレウスは解除し,第8病日に施行した経肛門的小腸ダブルバルーン内視鏡検査(DBE)にて回盲弁から約1m口側に約半周性の発赤を伴った腫瘤性病変を認めた.同部位の生検にて著明な脱顆粒を伴う好酸球浸潤とCharcot-Leyden crystals を認めた.抗アニサキスIgG+IgA抗体価の推移も併せて,虫体は確認できなかったものの小腸アニサキス症によるイレウスと診断した.DBEが診断に有用であった小腸アニサキス症の1例を報告する.

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