薩南諸島と近傍における温帯性および熱帯性海産顕花植物の分布

  • 河野 敬史
    鹿児島大学水産学部
  • 猪狩 忠光
    鹿児島県水産技術開発センター 現所属:鹿児島県大島支庁農林水産部林務水産課
  • 今吉 雄二
    鹿児島県水産技術開発センター
  • 田中 敏博
    鹿児島県水産技術開発センター 現所属:鹿児島県商工労働水産部水産振興課
  • 徳永 成光
    鹿児島県水産技術開発センター
  • 吉満 敏
    鹿児島県水産技術開発センター 現所属:鹿児島県商工労働水産部水産振興課
  • 寺田 竜太
    鹿児島大学水産学部

書誌事項

タイトル別名
  • Distribution of Temperate/Tropical Seagrass in Satsunan Islands and Adjacent Waters, Kagoshima Prefecture, Japan
  • サツナン ショトウ ト キンボウ ニオケル オンタイセイ オヨビ ネッタイセイ カイサン ケンカ ショクブツ ノ ブンプ

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抄録

薩南諸島と鹿児島県本土に見られる海草13種について,鹿児島大学と鹿児島県水産技術開発センターの標本と調査記録に基づいて分布を整理すると共に,熱帯・温帯性海草の推移帯に位置する奄美大島 2ヶ所で群落構造を調査した。日本本土に主に分布する温帯性種のコアマモとヤマトウミヒルモは奄美大島でも見られたが,アマモは薩南諸島で確認されなかった。熱帯性種の分布は種によって異なり,ベニアマモ,リュウキュウアマモ,ボウバアマモ,リュウキュウスガモ,ウミヒルモ,トゲウミヒルモの6種は奄美大島が北限だったが,ウミジグサ2種は種子島南部でも見られた。一方,オオウミヒルモは薩南諸島,鹿児島県本土の両方で見られた。沖縄以南の海草群落で主要構成種となるリュウキュウスガモは与論島,沖永良部島,徳之島で優占群落が見られたが,奄美大島では一部を除いて点生する程度であり,コアマモやウミジグサ類主体の群落が形成されていた。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 60 (3), 359-369, 2012

    日本水産増殖学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (32)*注記

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