書誌事項
- タイトル別名
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- Current status and future perspective of enteral nutrition in the treatment of Crohn's disease in Japan versus Western countries
- 本邦と欧米の比較
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抄録
本邦において経腸栄養療法は、クローン病の寛解導入あるいは寛解維持療法として第一選択の治療法とされてきたが、欧米ではその有効性については十分な評価が得られておらず、治療ガイドラインにおける経腸栄養療法の位置づけは本邦と欧米では大きく異なっている。欧米では、経腸栄養療法はステロイド治療より効果が劣るとされ、成人においては第一選択の治療としては推奨されていない。また、本邦では経腸栄養療法には成分栄養剤がおもに用いられてきたが、臨床試験のmeta-analysisによると経腸栄養剤の種類や脂肪含有量は有効性に有意な影響を与えないとされており、欧米では経腸栄養療法として成分栄養剤は推奨されていない。適切な経腸栄養剤の選択や投与法について再検討する必要がある。近年、生物学的製剤が導入され薬剤療法が主流となるクローン病治療において、経腸栄養療法がどのような意義を持つかを解明することは今後の大きな課題である。
収録刊行物
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- 静脈経腸栄養
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静脈経腸栄養 27 (2), 657-664, 2012
日本静脈経腸栄養学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679404153856
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- NII論文ID
- 10031122593
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- NII書誌ID
- AA11574426
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- ISSN
- 18813623
- 13444980
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可