FDG-PETで陽性を示し進行胆嚢癌との鑑別を要した慢性胆嚢炎の1例

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タイトル別名
  • Gallbladder Granuloma with Positive Positron Emission Tomography Findings Mimicking Advanced Gallbladder Cancer

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抄録

要旨:症例は62歳の男性で,当院消化器内科にて非アルコール性脂肪肝炎の経過観察中であった.スクリーニングのUS,CTとEUSにて,胆嚢壁肥厚を認めた.PET-CTでも,胆嚢壁及び胆嚢床に高度集積を認めたことから,肝内直接浸潤を伴う胆嚢癌が疑われたため,手術を行った.術中迅速病理診断では胆嚢壁肥厚部と胆嚢管断端には悪性所見を認めず,胆嚢床切除にて手術を終了した.病理所見上,PET-CTで陽性を示した領域には,多数のリンパ球,好中球,形質細胞と異物型多核巨細胞を認め,肉芽腫と診断した.貴重な症例と思われたため若干の文献学的考察をふまえて報告する.<br>

収録刊行物

  • 胆道

    胆道 25 (5), 789-795, 2011

    日本胆道学会

参考文献 (14)*注記

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