陰部神経伝達麻酔による種雄牛の陰茎白膜裂傷の外科的治療法の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Surgical Treatment of a Penile Albugineous Laceration of Bulls by Pudendal Nerve Anesthesia
  • インブ シンケイ デンタツ マスイ ニ ヨル シュユウギュウ ノ インケイ ハクマク レッショウ ノ ゲカテキ チリョウホウ ノ ケントウ

この論文をさがす

抄録

種雄牛から人工腟法で精液を採取する際に陰茎損傷が発生することがあり, 治癒期間の長期化など経済的な影響が大きい. 陰茎損傷は, 陰部神経伝達麻酔下で包皮腔から陰茎を露出させて陰茎を目視的に観察することにより診断できた. 精液採取時に陰茎損傷を受けた7頭の黒毛和種種雄牛において, 出血と結合織の増殖を伴う陰茎包皮蓋の白膜に裂傷が認められた. 結合織を除去し, 辺縁を切除して創口を吸収糸による単結節縫合で閉鎖した結果, 処置後70日目までにすべての症例において精液採取が可能になった. これらの成績は, 種雄牛から精液を採取する際に発生する陰茎損傷に対して, 陰部神経伝達麻酔下での外科的処置が有効であることを示している.

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ