低体温下胸部大動脈手術において体外循環離脱時のフィブリノゲン値が予測できる

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  • Prediction of Plasma Fibrinogen Concentration Just before Weaning from Cardiopulmonary Bypass with Hypothermic Circulatory Arrest in Patients Undergoing Thoracic Aortic Surgery

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抄録

  低体温下胸部大動脈手術では体外循環離脱後の止血に難渋することがあり,一因に希釈性低フィブリノゲン(Fbg)血症がある.今回,体外循環回路による血液希釈をもとにした以下の式を用いて計算した予想Fbg値と離脱前に測定した40例の血漿Fbg値の相関関係を調べた.<br>  予想Fbg値=体重×70×(100-Ht)×術前Fbg値÷(100-23)(体重×70+3,200)実測値と予想値(136±57,138±47mg/dl)の誤差は1.9±25mg/dl,相関係数R=0.9166,P<0.001と有意な相関を認めた.これにより低Fbg血症が予想される場合,クリオプレシピテートを準備するなど事前対応が可能である.

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