食道切除後縦隔胃管再建時の経胃管経腸栄養カテーテル留置法の臨床成績

  • 二宮 致
    Department of Gastroenterologic Surgery, Kanazawa University
  • 牧野 勇
    Department of Gastroenterologic Surgery, Kanazawa University
  • 岡本 浩一
    Department of Gastroenterologic Surgery, Kanazawa University
  • 伏田 幸夫
    Department of Gastroenterologic Surgery, Kanazawa University
  • 藤村 隆
    Department of Gastroenterologic Surgery, Kanazawa University
  • 太田 哲生
    Department of Gastroenterologic Surgery, Kanazawa University

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical experience of using a feeding catheter gastrostomy following esophagectomy with gastric tube reconstruction via a posterior mediastinal route
  • 臨床経験 食道切除後縦隔胃管再建時の経胃管経腸栄養カテーテル留置法の臨床成績
  • リンショウ ケイケン ショクドウ セツジョ ゴ ジュウカク イカン サイケンジ ノ ケイ イカンケイ チョウ エイヨウ カテーテル リュウチホウ ノ リンショウ セイセキ

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抄録

(目的)当科で開発した食道切除後縦隔胃管再建後経胃管経腸栄養カテーテル留置法の臨床成績を報告する.(方法)2009年11月より2011年7月までに食道切除後縦隔経路胃管再建術時に経胃管経管栄養カテーテルを留置した食道癌 30例を対象とした.カテーテルは横隔膜沿いに腹膜外経路で前腹壁に誘導し,胃壁刺入部に大網を充填した.術翌日から経管栄養を開始し,十分な経口摂取が確認された後カテーテルを抜去した.(結果)カテーテル留置期間の中央値は31.5(6-211)日であり,3例(乳糜胸2例,カテーテル閉塞1例)で経管栄養を中断した.カテーテルの自然逸脱と腸閉塞は認めなかった.カテーテル抜去時一過性の軽い腹膜炎を1例(3.3%)に認めたが保存的に軽快した.(結論)後縦隔胃管再建時経胃管経腸栄養カテーテル留置法は安全に施行可能であり,空腸瘻に伴う腸閉塞の回避に有用である.

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参考文献 (28)*注記

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