小腸カルチノイドと小腸GISTを併発した神経線維腫症1型の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of neurofibromatosis type 1 complicated by small intestine carcinoid tumor and gastrointestinal stromal tumor of the small intestine
  • 症例 小腸カルチノイドと小腸GISTを併発した神経線維腫症1型の1例
  • ショウレイ ショウチョウ カルチノイド ト ショウチョウ GIST オ ヘイハツ シタ シンケイ センイ シュショウ 1ガタ ノ 1レイ

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抄録

小腸カルチノイド,小腸gastrointestinal stromal tumor(GIST)を合併したvon Recklinghausen病(以下VRDとする)の1例を経験した.症例は77歳女性.既往歴では乳癌の手術歴がある.嘔吐,腹痛を主訴に来院,CTにてイレウスと診断,その原因として小腸腫瘍を疑い手術を施行した.Treitz靱帯より約160cmの小腸に約2cmの腫瘍を認め,漿膜がひきつれていた.それとは別にTreitz靱帯より140cmの小腸に約3mmの腫瘍を認めた.病理組織検査にて,それぞれカルチノイドとGISTと診断された.VRDにカルチノイドを合併した症例の報告は散見されるが,ほとんどが十二指腸で,小腸カルチノイドはまれである.また,本症例はVRDに合併した乳癌,小腸GIST,小腸カルチノイドの3重複腫瘍でもあり,この点からも貴重な症例である.今回自験例に若干の文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (20)*注記

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