特発性黄斑上膜における手術前後の変視量と立体視機能の変化

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タイトル別名
  • ガクジュツ テンジ オウハンエンコウ モウマク ジョウ マク トクハツセイ オウハン ジョウ マク ニ オケル シュジュツ ゼンゴ ノ ヘンシリョウ ト リッタイシ キノウ ノ ヘンカ
  • Metamorphopsia and binocular visual function before and after vitrectomy for idiopathic epiretinal membrane

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抄録

目的:特発性黄斑上膜(ERM)における変視および立体視機能の術前後の変化と関連を検討した。 対象:長崎大学病院にてERMに対し手術加療した14例14眼を対象とした。 結果:平均矯正視力は術前0.47(log MAR 0.35)、術後1ヵ月0.77(0.13)で有意に改善した。M-CHARTS®の平均変視スコアは垂直では術前0.72、術後0.67で有意差なく、水平では術前0.73、術後0.60で有意に改善した。立体視差が100秒以下のものは術前8眼(53.3%)、術後12眼(80%)で、有意に改善した。術後の立体視差は術前のそれと相関し、さらに立体視差の変化量は水平変視スコアの変化量と、術後融像幅は中心窩網膜厚(CMT)の変化量と最も相関していた。 結論:ERMでは術後早期より水平変視スコア、立体視差が改善した。変視やCMTと、立体視差や融像幅などの立体視機能の間に相関が認められた。

第49回 日本網膜硝子体学会総会

眼科臨床紀要, 4(9), pp.898-902; 2011

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参考文献 (11)*注記

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