麹菌由来のフェルラ酸エステラーゼの多様性とその応用

  • 小関卓也
    <i>Faculty of Agriculture, Yamagata University</i>
  • 伏信 進矢
    <i>Division of Agriculture and Agricultural Life Sciences, The University of Tokyo</i>

書誌事項

タイトル別名
  • Diversity of Feruloyl Esterases from Koji-Mold and Its Applications
  • コウジキン ユライ ノ フェルラサン エステラーゼ ノ タヨウセイ ト ソノ オウヨウ

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抄録

フェルラ酸エステラーゼは,ヘミセルロースの側鎖の基質を分解するアクセサリー酵素の一つであり,特徴ある醸造物の製造や生理活性物質として有用なフェルラ酸の抽出などに関与する産業上興味深い酵素である。最近では,フェルラ酸は認知症予防に有効であることを示唆する報告もあり,関心は高まるばかりである。本解説では,麹菌由来のフェルラ酸エステラーゼの基質特異性と多様性,ゲノム情報を利用した新規エステラーゼの探索,炭水化物結合モジュールと連結したキメラ酵素の特性,そして立体構造に関する最新の知見について解説していただいた。

収録刊行物

  • 日本醸造協会誌

    日本醸造協会誌 108 (4), 204-210, 2013

    公益財団法人 日本醸造協会

参考文献 (27)*注記

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