けいれん様不随意運動の発現に基底核の関与が示唆されたconvulsive syncopeの1例

  • 村原 貴史
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学 現 札幌医科大学医学部神経科学講座
  • 高屋 成利
    京都大学大学院附属脳機能総合研究センター 京都大学放射性同位元素総合センター
  • 山口 大介
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学
  • 田中 智洋
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学
  • 福山 秀直
    京都大学大学院附属脳機能総合研究センター
  • 池田 昭夫
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学
  • 高橋 良輔
    京都大学大学院医学研究科臨床神経学

書誌事項

タイトル別名
  • Convulsive syncope associated with transient hemodynamic ischemia in the basal ganglia
  • 症例報告 けいれん様不随意運動の発現に基底核の関与が示唆されたconvulsive syncopeの1例
  • ショウレイ ホウコク ケイレン ヨウ フズイイ ウンドウ ノ ハツゲン ニ キテイカク ノ カンヨ ガ シサ サレタ convulsive syncope ノ 1レイ

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抄録

起立時にけいれん様不随意運動と軽度の意識減損を呈する症例で症状出現時の脳波および脳血流SPECTによる脳血流変化を検討した.患者は純粋自律神経不全の74歳男性.「起立時にけいれんがおこる」との主訴で来院した.臥位から座位や立位になって約1分後より,起立性低血圧にともなう意識減損と両上下肢(右優位)と体幹のけいれん様不随意運動が10~30秒程度持続した.不随意運動出現時には,脳波はびまん性に徐波化し,脳血流SPECTでは臥位安静時にくらべて左基底核,両側前頭葉および右小脳半球の血流低下をみとめた.本症例におけるけいれん様不随意運動の発現に関して,基底核の機能低下が関与している可能性が示唆された.<br>

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