画像検査にて大殿筋損傷の存在が判明した術後臀部皮膚障害の2例

書誌事項

タイトル別名
  • Two Cases of Post-Operative Hip Trauma Accompanying Gluteus Maximus Muscle Injury and Revealed by Magnetic Resonance Imaging
  • ガゾウ ケンサ ニテ ダイデンキン ソンショウ ノ ソンザイ ガ ハンメイ シタ ジュツゴデンブ ヒフ ショウガイ ノ 2レイ

この論文をさがす

抄録

術後臀部皮膚障害をきたした2症例に対して,原因検索のために画像・生化学検査を行った.いずれの症例においても,血清CPK値が有意に上昇しており,MRI画像にて大殿筋の広範な損傷の存在が明らかになった.大殿筋の損傷部位は,手術時および術後体位における圧負荷部位とは明らかに異なっており,術中および術後に発生した褥瘡とみなしうる可能性が非常に低いことも考慮すれば,臀部の皮膚障害は下床の大殿筋損傷に伴って二次的に発生したものであることが示唆された.大殿筋の損傷は,電気メスから発生した電流が大殿筋へ集束したために発生したのではないかと推察している.術後臀部皮膚障害を診た際には,その原因の解明に画像的検索が有用であると考えられた.

収録刊行物

参考文献 (4)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ