-
- 松浦 一登
- 宮城県立がんセンター頭頸科
この論文をさがす
抄録
術前の専門的口腔ケアの導入により,頭頸部癌再建手術における術後合併症が減少することが明らかとなった。当科においても,創部合併症率が35.8%から18.4%へと有意に減少した。特に創部感染は10分の1へと激減した。歯科医も癌患者の口腔ケアに関心が高まり,国立がん研究センターと日本歯科医師会によるがん患者歯科医療連携講習が始まった。専門的口腔ケアが医療政策としてがん医療に組み込まれることとなり,本年の中央社会保険医療協議会の平成24年度診療報酬改定において周術期の専門的口腔ケアに対する予算措置が答申された。今後,周術期のクオリティ・コントロールとして,口腔ケア導入が求められる。
収録刊行物
-
- 頭頸部外科
-
頭頸部外科 22 (1), 33-39, 2012
特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205283681024
-
- NII論文ID
- 10031170466
-
- NII書誌ID
- AN10374707
-
- ISSN
- 1884474X
- 1349581X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可