循環式乾燥機を改良した穀物遠赤外線乾燥機の量産試作機の開発

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Prototype of Far-infrared Radiation Grain Dryer Modified from a Recirculated Batch Dryer
  • ジュンカンシキ カンソウキ オ カイリョウ シタ コクモツエンセキガイセン カンソウキ ノ リョウサン シサクキ ノ カイハツ

この論文をさがす

抄録

実用的な穀物遠赤外線乾燥機の量産試作機の開発を行った。本乾燥機は,循環式乾燥機の穀物循環経路中に灯油バーナで加熱する方式の遠赤外線放射体を組込む構造とした。また本乾燥機は,遠赤外線放射体加熱残熱も再利用し,エネルギー効率を上げる構造とした。遠赤外線放射体の放射エネルギーの割合は投入エネルギーに対し平均 48 %で,放射される遠赤外線の中心波長は 4.8~5.1 μm と計算された。<br> 遠赤外線放射体を循環式乾燥機のa)乾燥休止部,b)熱風路,c)集穀室内に組込んだ穀物遠赤外線乾燥機の試作を行い,乾燥試験を行った結果,遠赤外線放射体を組み込まない熱風乾燥機に比して,乾燥効率が向上するとともに品質も問題なく乾燥することができた。また,3 型式について,それぞれ風量や穀物循環量の最適条件を明らかにした。<br> 最後に市販化の検討を行い,コストや取扱性などから,熱風路設置型と集穀室内設置型を採用することとした。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ