当科における中耳奇形の8症例

  • 竹内 万彦
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 石永 一
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 坂井田 寛
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 北野 雅子
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • Clinical analysis of middle ear anomalies

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抄録

2010年1月から2011年3月までに、三重大学医学部附属病院耳鼻咽喉・頭頸部外科にて手術的治療を行った中耳奇形8例8耳を対象に臨床的検討を加えた。年齢は9歳から34歳であった。舩坂らの分類では、I群3耳、II群1耳、III群1耳、II+III群1耳であった。この分類には当てはまらないものが2耳あった。耳小骨再建法では、I型1耳、IIIi型2耳、IIIc型1耳、IVi型1耳、IVc型1耳であった。stapedotomyが1耳、stapedotomy-Mが1耳であった。手術による聴力改善を日本耳科学会による「伝音再建の術後聴力成績判定基準(2010年)」に基づいて判定した結果、気骨導差15dB以内6耳(75%)、聴力改善15dB以上6耳(75%)、聴力レベル30dB以内5耳(63%)、成功率は88%(7耳/8耳)であった。術後気骨導差は、10dB未満が4耳(50%)、11~20dB 2耳(25%)、21~30dB 2耳(25%)であった。8例のうち3例について詳述した。

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参考文献 (19)*注記

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