書誌事項
- タイトル別名
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- Neural response telemetry (NRT) in cochlear-implanted children with genetic hearing loss
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抄録
要旨: 難聴の原因遺伝子変異 (GJB2とCDH23) が判明した小児人工内耳埋め込み症例を対象に, 聴神経複合活動電位 (Electically Evoked Compound Action Ptential: ECAP) を用いた神経反応テレメトリ (NRT) による術中の反応率, 測定閾値, 振幅増加関数値について検討を行った。GJB2遺伝子変異及びCDH23遺伝子変異症例と難聴の原因不明症例を比較したところ, NRT測定閾値では3群間で有意な差が認められなかったが, 振幅増加関数値ではGJB2遺伝子及びCDH23遺伝子変異症例が原因不明症例より高い傾向にあった。以上により, 神経反応テレメトリの振幅増加関数値は内耳ラセン神経節の病態を反映している可能性があると考えられた。今後神経反応テレメトリ検査の有用性を評価する上で, 詳細な難聴の原因別に測定結果を評価していく必要があると思われた。また, 術後のマッピングにおいては, 難聴の原因や病態などの客観的情報を考慮することが必要であると考える。
収録刊行物
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- AUDIOLOGY JAPAN
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AUDIOLOGY JAPAN 56 (3), 243-248, 2013
一般社団法人 日本聴覚医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679820098432
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- NII論文ID
- 10031184364
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- NII書誌ID
- AN00000347
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- ISSN
- 18837301
- 03038106
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可