<b><i>Lactobacillus reuteri </i></b><b>腸管付着因子MapA の結合ドメイン解析 </b>

  • 松尾 洋輔
    東京農業大学 応用生物科学部 生物応用化学科
  • 梶川 揚申
    東京農業大学 応用生物科学部 生物応用化学科
  • 岡田 早苗
    東京農業大学 応用生物科学部 生物応用化学科
  • 佐藤 英一*
    東京農業大学 応用生物科学部 生物応用化学科

書誌事項

タイトル別名
  • <b>Functional analysis of the binding domain in an adhesion factor MapA from </b><b><i>Lactobacillus reuteri </i></b>

この論文をさがす

抄録

Lactobacillus reuteri の腸管付着因子MapA はヒト腸管上皮細胞(Caco-2 細胞)上に存在する2 つの受容体様因子(Annexin A13[ANX A13]およびParalemmin [PALM])に対して結合性を示す。このことはL. reuteri が特定の分子を標的とした特異的結合を介して腸管に定着するのではなく、むしろ複数の因子に対して柔軟に結合することにより腸管上皮へ付着している可能性を示唆するものである。その結合の詳細を探るため、本研究ではMapA 分子中の受容体様因子に作用する結合ドメインについて検討した。MapA の3 つの領域(F1、F2、F3)を各々大腸菌で発現し、各領域のCaco-2 細胞に対する付着性を検討した結果、F2 のみがCaco-2 細胞と付着性を示した。また、F2 と結合する受容体様因子を再分離したところ、PALMと一致した。さらに、2つの受容体様因子の発現量をRNAiにより抑制したノックダウンCaco-2細胞に対するF2の付着性の比較からも、F2領域はPALMに対する結合性を有することが明らかになった。MapA のANX A13 に対する結合ドメインは不明であるが、PALM とは異なると推定する。

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ