DPCにおける緊急入院に関する研究

  • 桵澤 邦男
    Graduate School of Health and Welfare Sciences, International University of Health and Welfare

書誌事項

タイトル別名
  • Study on emergency hospitalization in the DPC system
  • DPCにおける緊急入院に関する研究 : 帝王切開分娩の母とその児を対象として
  • DPC ニ オケル キンキュウ ニュウイン ニ カンスル ケンキュウ : テイオウ セッカイ ブンベン ノ ハハ ト ソノ ジ オ タイショウ ト シテ
  • ——In mothers who underwent Caesarean delivery and their babies——
  • ——帝王切開分娩の母とその児を対象として——

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抄録

産科の緊急入院が病院経営に与える影響を明らかにすることを目的として,公的病院Aにおける12か月間のDPCデータ等を対象に,帝王切開分娩症例の診療報酬を出来高からDPCへ移行した場合における,予定入院と緊急入院の比較分析,診療報酬に影響を与える要因分析,出生児が病児となり入院した場合の分析,を実施した。その結果,DPCへ移行した場合の診療報酬は,緊急入院で約1%の減収が見込まれたが,予定入院で約3%の増収が見込まれた。出来高払いからDPCへ移行した場合に診療報酬が減少する要因として,緊急入院が挙げられた。出生児が小児科へ入院した場合の診療報酬は, 母の緊急入院で約8%の減収,母の予定入院で約12%の減収が見込まれた。 DPC下の帝王切開分娩は,予定入院と緊急入院との比率のバランスに配慮し,緊急入院などの経営的に不利となる症例の出現頻度や減収額をモニタリングすることなどが重要であると考えられた。

収録刊行物

参考文献 (14)*注記

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