B型肝炎ウイルス (HBV)のリバースジェネティックス

  • 飯島 沙幸
    名古屋市立大学大学院医学研究科病態医科学講座ウイルス学分野
  • 田中 靖人
    名古屋市立大学大学院医学研究科病態医科学講座ウイルス学分野 肝疾患センター

書誌事項

タイトル別名
  • Reverse Genetics of Hepatitis B virus
  • Bガタ カンエンウイルス(HBV)ノ リバースジェネティックス

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抄録

B型肝炎ウイルス(Hepatitis B virus; HBV)は現在も世界的な感染拡大が続いており,依然として大きな問題となっている.Australia抗原が発見されて以来,臨床医学・疫学など様々な方法で研究が続けられてきたが,HBVは感染宿主域が狭く,in vitro, in vivo共に簡便で効率の良い感染実験系が現在に至るまで確立されていない.そのため逆遺伝学:リバースジェネティクスの手法が果たしてきた役割も大きい.我々はB型慢性肝疾患患者から様々な遺伝子型のHBVクローンを樹立し,リバースジェネティクス手法を用いて解析を行ってきた.それらの結果からHBVの病態と遺伝子型の関連性がどのようなものか徐々に明らかになってきた.本稿では我々がHBVについてリバースジェネティクスを用いて解析してきた研究内容について紹介したい.

収録刊行物

  • ウイルス

    ウイルス 63 (1), 23-32, 2013

    日本ウイルス学会

参考文献 (85)*注記

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