ダブルバルーン内視鏡にて観察しえた小腸粘膜下動脈瘤破裂の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF RUPTURED SUBMUCOSAL ANEURYSM OF THE SMALL INTESTINE OBSERVED BY DOUBLE-BALLOON ENTEROSCOPY

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抄録

症例は39歳の男性.多量の下血,ショック状態を呈して当院に入院した.上・下部消化管内視鏡検査,カプセル内視鏡検査の所見から小腸出血を疑った.ダブルバルーン内視鏡にて,空腸に湧出性の出血を伴う,発赤調,約1cm大の粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.クリップと点墨でのマーキングを行った後,出血コントロール目的に小腸部分切除術を施行し,小腸粘膜下動脈瘤破裂と診断した.術前に内視鏡にて観察しえた小腸粘膜下動脈瘤破裂の報告は極めて稀である.内視鏡的に出血を伴う比較的大きな粘膜下腫瘍様の隆起性病変を見た場合には本症の可能性を考えるべきである.

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