部分的脾動脈塞栓術を併用した内視鏡的硬化療法が有効であった肝外門脈閉塞症に合併した治療抵抗性食道静脈瘤の1例

書誌事項

タイトル別名
  • ENDOSCOPIC INJECTION SCLEROTHERAPY COMBINED WITH PARTIAL SPLENIC EMBOLIZATION FOR RECURRENT HEMORRHAGE FROM ESOPHAGEAL VARICES ASSOCIATED WITH EXTRAHEPATIC PORTAL VENOUS OBSTRUCTION : REPORT OF A CASE

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抄録

症例は46歳男性,2年前に食道静脈瘤破裂を契機に一次的肝外門脈閉塞症と診断.以後計4回の静脈瘤破裂に対して内視鏡的静脈瘤結紮術が繰り返し施行されたが,短期間にて再発した.腹部造影CTでは肝門部の海綿状血管増生,脾腫を認め,発達した脾静脈は上腸間膜静脈と交通せずに左胃静脈を介して静脈瘤へと連続し,いわゆる左側門脈圧亢進症を呈していた.内視鏡治療単独では制御困難と考え,5% ethanolamine oleateによる内視鏡的硬化療法後,早期に部分的脾動脈塞栓術を施行したところ,供血路は血栓化し,食道静脈瘤は消失した.本法は治療抵抗性食道胃静脈瘤に対する有用な治療法と考えられた.

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参考文献 (14)*注記

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