HIV ワクチン開発の現状と課題点

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タイトル別名
  • Update on the Issues on the Recombinant HIV Vaccine Development
  • HIVワクチン開発の現状と課題点 : 組み換え遺伝子ワクチンの開発
  • HIV ワクチン カイハツ ノ ゲンジョウ ト カダイテン : クミカエ イデンシ ワクチン ノ カイハツ
  • ―組み換え遺伝子ワクチンの開発―

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抄録

HIV ウイルスの感染予防とその AIDS 発症予防法の開発は社会的にも解決されるべきプライオリティーの高い課題として残されている.HIV/AIDS の制圧には有効な感染予防ワクチンが最も効果的であることがこれまでのワクチン開発の成果から明らかになっている.近年,その成果と HIV ウイルス・感染・発症者の解析結果に基づいて候補ワクチンが作成され,いくつかの第 3 相臨床試行が世界的規模で行われたが,サルモデルでは効果が認められるものの,人での効果は得られていない.幸い,AIDS 治療薬開発による治療法の開発がすすんできたが,完治できる治療法の開発は今後に残されている.従って,感染予防ワクチンは,現在の HIV/AIDS の制圧には最も効果的な手段であり,その開発が求められている.本稿では直面しているワクチン開発の主な課題点と新規ワクチン開発の現状を我々の試みを交えて紹介する.

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参考文献 (29)*注記

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