書誌事項
- タイトル別名
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- A case of myxofibrosarcoma successfully treated with radiotherapy
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抄録
症例は62歳女性.1年前より呼吸困難が出現し,意識消失発作を繰り返すようになった.胸部造影CTにて,右肺動脈の造影欠損を伴う径8 cm大の腫瘍を中縦隔に認めた.CTガイド下生検で粘液状の基質の中に腫瘍細胞の増生を認め,粘液線維肉腫と診断した.肺動脈主幹及び心臓内浸潤が疑われ手術困難と判断した.右肺動脈の血流の途絶を伴う意識消失発作を繰り返していたため,準緊急的に46 Gy/23回の放射線照射を行った.3ヵ月後に腫瘍は,径3 cmまで縮小し,右肺動脈の血流も再開した.また自覚症状も消失した.治療から2年8ヵ月の現在,腫瘍の再増大なく,生存中である.縦隔に発生した粘液線維肉腫は,手術困難もしくは完全切除が困難な症例が多く,その際,放射線治療が有効である場合がある.
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 27 (6), 766-771, 2013
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679336545024
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- NII論文ID
- 10031191677
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- NII書誌ID
- AN10467885
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可