低温及び有機物存在下における石灰水を使用した逆性石鹸系消毒薬の鳥インフルエンザウイルス及び牛エンテロウイルスに対する消毒効果

• 長井 誠

  東京農工大学農学部

• 江崎 唯

  東京都芝浦食肉衛生検査所

• 関 令二

  田村製薬(株)

• 上村 良二

  田村製薬(株)

• 下山 俊明

  東京農工大学農学部

• 久保田 拓海

  東京農工大学農学部

• 白井 淳資

  東京農工大学農学部

書誌事項

タイトル別名

• Effect of Disinfectants of Quaternary Ammonium Compounds with Limewater Against Avian Influenza Virus and Bovine Enterovirus at Low Temperature and with Organic Matter Contamination
• テイオン オヨビ ユウキブツ ソンザイ カ ニ オケル セッカイスイ オ シヨウ シタ ギャクセイ セッケンケイ ショウドクヤク ノ トリ インフルエンザウイルス オヨビ ギュウ エンテロウイルス ニ タイスル ショウドク コウカ

抄録

塩化ジデシルジメチルアンモニウム（DDAC）の単剤（単剤A）及びDDACとフェノール誘導体との複合消毒薬（複合剤B）を石灰水及び蒸留水で希釈し，低温及び有機物存在下における鳥インフルエンザウイルス（AIV）及び牛エンテロウイルス（BEV）に対する消毒効果を調べた．AIVに対し両剤とも殺ウイルス効果を示したが，石灰水希釈は蒸留水希釈時よりも消毒効果が高くなり，さらに複合剤Bは単剤Aよりも低温及び有機物存在下で高い効果を示した．BEVでは，蒸留水希釈の単剤A及び複合剤Bは消毒効果を認めなかったが，両薬剤を石灰水で希釈すると効果が認められた．低温かつ有機物存在下では消毒効果は激減し，単剤Aでは効果が認められなくなったのに対し，複合剤Bは効果が認められた．このことから，石灰水で希釈した両薬剤はAIV及びBEVに蒸留水希釈よりも効果があるが，複合剤Bの方が特に低温及び有機物存在下で単剤Aよりも高い効果を示すことがわかった．

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 66 (9), 633-637, 2013

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• 逆性石鹸系消毒薬
• 石灰水
• 低温
• 有機物混入
• ウイルス

詳細情報

• CRID: 1390001204710399616
• NII論文ID: 10031195047
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma.66.633
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 024879414
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030853451
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/024879414
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024879414
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma/66/9/66_633/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2013337575
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可