胃X線検査読影所見の現状とその標準化に向けて─読影精度向上のために─

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タイトル別名
  • Actual condition of findings on readings in stomach X-ray examination and their standardization: for improving reading accuracy
  • 胃X線検査読影所見の現状とその標準化に向けて : 読影精度向上のために
  • イ Xセンケンサドク エイ ショケン ノ ゲンジョウ ト ソノ ヒョウジュンカ ニ ムケテ : ドクエイ セイド コウジョウ ノ タメニ

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抄録

島根県で行った胃がん集団検診読影結果(2010年度)を異常所見別, 委員別に検討した。異常所見として“変形”が最も高率(27.3%)に指摘されており, 新撮影法においても間接的所見が主要な異常所見であった。この“変形”の委員別指摘率と要精検率との間には高い正の相関(r=0.716)があり, 要精検率を高くしていることも示唆された。また“変形”の真の陽性反応的中度は0.12%極めて低く, 指摘する読影医の問題点と思われた。更に同一症例での読影状況を見るため, 陥凹~平坦型早期胃癌5症例(新・胃X線撮影法ガイドライン改訂版1より引用1))について, 読影医34名が単独で読影を行ったが, 結果に明らかなばらつきを認めた。このことは所見用語の統一と定義および読影過程の明確化が不可欠であることを示している。そこで読影結果から判定にいたる判断の根拠を示すために, 随伴した所見を明らかにする読影の流れを提案した。

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