腹部症状をともない経過中に増大した胃異所性膵の1例

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タイトル別名
  • A case of gradually progressive, symptomatic, ectopic gastric pancreas

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抄録

症例は,32歳の男性.約5年前より心窩部不快感を自覚.上部消化管内視鏡検査と超音波内視鏡検査で胃体上部後壁に隆起性病変を認め,胃異所性膵と診断した.経過観察中に腫瘤径が明らかに増大した.腫瘤の位置,形状,臨床経過から胃異所性膵の癌化を疑い,胃部分切除術を行った.病理組織検査では,膵腺房細胞とその周囲に線維化・出血を認め,慢性炎症をともなった胃異所性膵と診断した.<br>

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