書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of anemia and the iron dynamics after administration of epoetin beta pegol(C.E.R.A.)
- エポエチン ベータ ペゴル(C.E.R.A.)投与後の造血および鉄動態について : 投与3か月後までの検討
- エポエチン ベータ ペゴル(C.E.R.A.)トウヨ ゴ ノ ゾウケツ オヨビ テツ ドウタイ ニ ツイテ : トウヨ 3カゲツ ゴ マデ ノ ケントウ
- -three month-follow up after intravenous injection-
- ―投与3か月後までの検討―
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抄録
エポエチン ベータ ペゴル(C.E.R.A.)は従来の赤血球造血刺激因子製剤(erythropoiesis stimulating agent:ESA)と比較すると血中半減期は長く,造血が長時間持続するため,貧血改善,鉄動態に与える影響もこれまでのESAと異なる可能性がある.今回,C.E.R.A. 初回投与後4週間および4週間隔で2回投与し12週間までの貧血改善,鉄動態につき検討した.対象:安定している維持透析患者8名で,ESAの切り替えはエポエチン ベータ(EPOβ)投与量4,500 IU/週未満はC.E.R.A. 100 μg,4,500 IU/週以上はC.E.R.A. 150 μgをそれぞれ28日間隔で3回反復静脈内投与した.方法:C.E.R.A. 初回投与時は投与前,投与後2,4,7,14,21および28日目,2および3回目投与時は投与後14および28日目に血中EPO濃度,血清鉄,TSAT,フェリチン値,ヘプシジン-25濃度,網状赤血球数およびHb濃度を測定した.結果:C.E.R.A. 投与後,血中EPO濃度は14日目まではベースライン値に対して有意な上昇を示し(p<0.05,以下同様),血清鉄,TSATおよびフェリチン値は低下傾向を示し,ヘプシジン-25濃度は2日目で有意な低下を示した.網状赤血球数も7日目までは有意な上昇を示し,Hb濃度は7日目のみで有意な上昇を示した.各指標は28日目にはベースライン値に復し,2回目および3回目投与後も同様に推移した.結論:EPOβ週あたり投与量4,500 IU/週未満はC.E.R.A. 100 μg,4,500 IU/週以上はC.E.R.A. 150 μgへの切り替え後,鉄パラメータおよび造血パラメータは4週間の間にダイナミックな変動を示した.Hb濃度は4週間隔の3回投与で12週間にわたり安定に維持された.C.E.R.A. 使用後の鉄動態を考慮し,投与後1週目および2週目の鉄動態の検査は避けるべきと思われた.
収録刊行物
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- 日本透析医学会雑誌
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日本透析医学会雑誌 46 (8), 707-713, 2013
一般社団法人 日本透析医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204679710080
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- NII論文ID
- 10031195747
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- NII書誌ID
- AN10432053
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- ISSN
- 1883082X
- 13403451
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- NDL書誌ID
- 024858302
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可