Clostridium perfringensによるCAPD関連腹膜炎と悪性中皮腫の関連が示唆された1剖検例

• 浅野 麻里奈

  半田市立半田病院腎臓内科

• 稲垣 浩司

  半田市立半田病院腎臓内科

• 狩谷 哲芳

  半田市立半田病院腎臓内科

• 浅野 周一

  半田市立半田病院呼吸器内科

• 政本 大二郎

  半田市立半田病院腎臓内科

• 水谷 真

  半田市立半田病院腎臓内科

• 高橋 洋平

  半田市立半田病院病理診断科

• 水野 正司

  名古屋大学腎不全総合治療学・腎臓内科

• 伊藤 恭彦

  名古屋大学腎不全総合治療学・腎臓内科

書誌事項

タイトル別名

• An autopsy case of Clostridium perfringens peritonitis on CAPD related to malignant mesothelioma
• 症例報告 Clostridium perfringensによるCAPD関連腹膜炎と悪性中皮腫の関連が示唆された1剖検例
• ショウレイ ホウコク Clostridium perfringens ニ ヨル CAPD カンレン フクマクエン ト アクセイ チュウヒ シュ ノ カンレン ガ シサ サレタ 1 ボウケンレイ

抄録

症例は74歳，男性．腎硬化症による慢性腎不全にて2007年に腹膜透析（CAPD）導入．2010年6月，7月，11月にCAPD関連腹膜炎のため入院，抗菌治療で改善した．2011年1月に再度CAPD関連腹膜炎のため入院．CTにて，脾上極の腫瘤と腹腔内に多発する結節を認めた．悪性腫瘍が疑われたが，全身状態不良のため精査は行わず，腹膜炎改善後は経過観察となった．2011年3月某日，再度CAPD腹膜炎のため入院したが，急激に循環動態が悪化し，同日永眠された．後日，排液からClostridium perfringensとStreptococcus mitisが培養され，また，病理解剖の結果，腹腔内多発結節は悪性中皮腫の腹膜播種と判明した．CAPD関連腹膜炎が死因となったが，悪性中皮腫とCAPD関連腹膜炎との関連が疑われた非常にまれな症例であったため報告する．

収録刊行物

• 日本透析医学会雑誌

  日本透析医学会雑誌 46 (9), 949-954, 2013

  一般社団法人 日本透析医学会

キーワード

• 腹膜透析
• CAPD関連腹膜炎
• 悪性中皮腫
• <I>Clostridium perfringens</I>
• <I>Streptococcus mitis</I>

詳細情報

• CRID: 1390282679657336448
• NII論文ID: 10031202620
• NII書誌ID: AN10432053
• DOI: 10.4009/jsdt.46.949
• ISSN: 1883082X
• ISSN: 13403451
• NDL書誌ID: 024928922
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I024928922
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2014047894
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可