書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Hepatic Abscess Caused by a Fish Bone Penetrating the Gastric Wall
- 症例 魚骨の胃壁穿通による肝膿瘍の1例
- ショウレイ ギョコツ ノ イヘキセンツウ ニ ヨル カン ノウヨウ ノ 1レイ
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抄録
魚骨の胃壁穿通による肝膿瘍の1例を経験したので報告する.症例は72歳の男性で,高熱,倦怠感を主訴に紹介入院となった.腹部超音波・CT検査にて,肝外側区に3.5cm大の膿瘍と内部に高輝度針状陰影を認め,上部消化管内視鏡では胃角小弯に軽度の浮腫,ビラン様の所見を認めたため,異物,特に魚骨の胃穿通による肝膿瘍と診断した.抗生剤による保存的治療にて,肝膿瘍の改善を図った後,異物除去を目的に,腹腔鏡下に異物除去手術を施行した.異物は魚骨であった.術後は特に合併症もなく,良好に経過した.魚骨の胃壁穿通による肝膿瘍の報告はまれであり,その診断にはCT検査が有用で,また,腹腔鏡下手術は低侵襲で拡大視が可能であるため,本症例の異物除去には有効であった.
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 74 (8), 2144-2148, 2013
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204852948736
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- NII論文ID
- 10031203077
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 030743209
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可