特発性縦隔気腫再発後に自然気胸を合併した1例

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タイトル別名
  • A case of recurrent spontaneous pneumomediastinum followed by spontaneous pneumothorax

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抄録

特発性縦隔気腫(SPM)の再発後,経時的に,自然気胸を合併した症例を経験したので報告する.症例は15歳,男性.感冒様症状を自覚した2日後に,咳嗽,胸痛出現,当科受診.胸部単純X線,CTで皮下気腫,縦隔気腫を認めSPMの診断にて入院.抗生物質と安静にて軽快退院.17歳時,何ら誘因なく咽頭痛,頸部皮下気腫が出現,同疾患再発のため当科にて同様に加療.18歳時には,左胸痛から左自然気胸が発見され胸腔鏡下手術を施行した.気胸手術後1年を経過する現在,両疾患の再発は認められていない.SPMの再発は稀であり,さらに経時的に自然気胸も合併したという報告例はない.SPMも自然気胸も疾患の背景因子が類似しており関連性について文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (28)*注記

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