バスケットボールのチェストパスにおける技能の水準と換気効率の関係(人間環境学)

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タイトル別名
  • バスケットボールのチェストパスにおける技能の水準と換気効率の関係
  • バスケットボール ノ チェストパス ニ オケル ギノウ ノ スイジュン ト カンキ コウリツ ノ カンケイ
  • Relationship between skill level and ventilatory efficiency concerning chest pass of basketball (HUMAN ENVIRONMENT)

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抄録

バスケットボールの熟練者群と未熟練者群に, チェストパスの距離漸増投球動作, および対照実験として頻度漸増踏み台昇降動作を行わせ, 呼気を分析した。投球動作では, 熟練者のほうがエネルギー消費量が小さいのに, 1分あたりの換気量には両群間に差がなく, 一回換気量は熟練者のほうが小さかった。また, 熟練者のほうが一回呼吸時間が短く, これは吸気時間ではなく, 呼気時間が短いためであった。死腔一回換気量率(VD/VT)と呼気量二酸化炭素排出量率(VE/VCO_2)は, いずれも換気の効率を示すものであるが, 投球動作においてはともに熟練者のほうが大きく, 熟練者は効率の低い換気をすることが明らかとなった。これは, 熟練者の一回換気量が小さいことに起因するものであるが, 熟練者は呼吸のタイミングを動作と密接に結びつけて高いパフォーマンスを発揮しており, その際, 換気の効率よりパフォーマンスのほうが優先される結果であると考えられた。

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