<原著>子宮腺筋症の症状からみた臨床診断と免疫組織染色から見たホルモン療法の効果
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抄録
子宮腺筋症, 子宮内膜症, 子宮筋腫は, 日常臨床の場でよく遭遇する代表的な婦人科良性疾患である.なかでも子宮腺筋症は, 組織学的診断であることから, 術前の診断が容易ではないという問題点を有している.本稿では, 臨床症状をレトロスペクティブに解析した結果, 子宮腺筋症は血清CA-125値が高く出る傾向にあること, その発生には, 産科的要因が強く働いていることが推察できた.またホルモン治療別にみた, 免疫組織染色による検討では, 子宮内膜症の薬物療法として行われている, 偽閉経療法(ダナゾール, Gn-RHアナログ), 偽妊娠療法(エストロジェン-プロジェステロン合剤)について, 子宮腺筋症の治療薬としての有効性を検討した.これによれば, エストロジェン, プロジェステロン・レセプターの染色結果より, 子宮内膜症にて有効性が高く評価されている偽閉経療法よりも子宮腺筋症には偽妊娠療法が再発を抑制する可能性が高いことが推察できた.
収録刊行物
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- 近畿大学医学雑誌
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近畿大学医学雑誌 22 (1), 139-146, 1997-06-25
近畿大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570854176770130304
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- NII論文ID
- 110000061353
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- NII書誌ID
- AN00063584
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- ISSN
- 03858367
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles