経皮的血管形成術を施行した上腸間膜動脈閉塞症の1例
この論文をさがす
抄録
症例は72歳男性.1998年5月29日,胸腹部痛を主訴に当院CCUに紹介入院となった.入院後,腹痛が持続し,下血,CPK上昇,麻痺性腸閉塞所見を認めたため虚血性腸炎を疑い6月1日,腹部血管造影を施行した.上腸間膜動脈の右結腸動脈直下に完全閉塞を認め,急性上腸間膜動脈閉塞症の診断のもとナサルプラーゼを同血管内に選択的に注入し血栓溶解療法を行うも再開通しなかった.血管内超音波法を用い上腸間膜動脈内を観察し血管径を確認した後,近位部は6.0mm,遠位部は3.5mmのバルーンを用い経皮的血管形成術を行い,再開通に成功した.急性上腸間膜動脈閉塞症に対して経皮的血管形成術が有効であったと考えられた症例を報告した.
本文データはCiNiiから複製したものである。
収録刊行物
-
- 近畿大学医学雑誌
-
近畿大学医学雑誌 26 (2), 105-109, 2001-10-25
近畿大学医学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050860719526840320
-
- NII論文ID
- 110000061741
-
- NII書誌ID
- AN00063584
-
- ISSN
- 03858367
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- CiNii Articles