老人施設における高齢者の転倒要因に関する検討

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  • Risk Factors Related to Falls of Elderly People in Nursing Homes
  • ロウジン シセツ ニ オケル コウレイシャ ノ テントウ ヨウイン ニ カンスル ケントウ

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抄録

老人保健施設と特別養護老人ホームの入所者203人を対象とし,身体・精神機能,3ヵ月間の転倒状況について調査し,転倒に関連する要因について検討した.その結果,対象者のうち転倒を経験した者は45人で,転倒発生率は22.2%であった.転倒者は非転倒者よりも,右下肢筋力が低く,立ち上がり動作の自立していない者の割合が高かった.痴呆の程度を評価する改訂長谷川式簡易知能評価スケールの得点は,転倒者のほうが非転倒者より低い傾向であった.また,転倒と現疾患,ADL,ADL認識のズレとは関連が見出せなかった.これらの結果より,老人施設における高齢者の転倒を予防するためには,立ち上がり動作や下肢筋力などの身体的評価を行い,下肢筋力を強化し,立ち上がり動作の自立を図ることの重要性が示唆された

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