愛知教育大学各科の学生数男女比と科選択の規定要因の分析

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  • アイチ キョウイク ダイガク カクカ ノ ガクセイスウ ダンジョヒ ト カ セ

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抄録

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1975年度から1993年度までの,愛知教育大学教員養成諸課程を構成する各科の入試志願者と入学者の女子率の変化を調べた。その結果,1980年頃から,全体の女子率はゆるやかに上昇してきたこと,各科の女子率の順位には変化がないことが明らかになった。クラスター分析によって,各科を高女子率科と低女子率科に分類した結果,平均の女子率が100%に近い4科(幼児教育,音楽,家政,養護教育)と女子率O%に近い技術科を両極にして各科が分布することが分かった。科の選択に際して,性役割ステレオタイプが影響することが考えられるので,中学校の10教科に対する男性性・女性性評定を大学3年生191名に実施し,各教科の女性性を計算した。各教科の女性性と,各教科に対応する女子率の相関は, 0.9以上の高い値を示したから,高校生が科を選択する場合に,科の女性性・男性性について何らかの配慮をしていることが推定された。ここから,学生の男女比のいちじるしい偏りを改善する方法について考察がなされた。

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