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- 化政期国学の一断面--藤井高尚の国学における教化性の考察を中心に-中-
- カセイキ コクガク ノ イチダンメン フジイ コウショウ ノ コクガク ニ オ
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抄録
国学思想において、このような被治者たるものの心構えが、政治論的文脈の中で説かれるようななったのは、前章で指摘したとおり本居宣長においてであった。すなわち、宣長は『古事記伝』において「政」という言葉について次のようにのべている、政は、凡ての君の国を治坐す万の事の中に、神祇を祭賜ふが最重事なる故に、其余の事等をも括て祭事と云 とは、誰も思ふことにて、誠に然ることなれども、猶熟思に、言の本は其ノ由には非で 奉仕事なるべし、そは天下の臣連八十伴緒の天皇の大命を奉はりて、各其職を奉仕る、是天下の政なればなり、さて奉仕るを麻都理と云由は、麻都流を延て麻都呂布とも云ば、即君に服従て、其事を承はり行ふをいふなり 即ち「政」は「奉仕事なるべし」とのべ支配を形成する命令と服従の二つの要素のうち、被治者における服従の側面から政治を基礎づけたのであった。命令と服従あるいは治者と被治者との関係は「身分制的」社会における「上と下」の関係に外ならないのだが、本節ではこの問題に関して宣長学における「世間の風儀」の意義を中心に考察していくことにする。
収録刊行物
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- 岡山大学教育学部研究集録
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岡山大学教育学部研究集録 95 (1), 77-85, 1994
岡山大学教育学部
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390853650323977984
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- NII論文ID
- 110000129596
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- NII書誌ID
- AN00032875
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- ISSN
- 04714008
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- NDL書誌ID
- 3544947
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles